『緊急提言! デジタル教育は日本を滅ぼす』
[著者]田原総一朗 [定価]1,500円(税込)
ジャーナリスト・田原総一朗が警鐘を鳴らす!
便利なことが人間を豊かにすることではない!
デジタル化の波は教育現場にまで押し寄せている!
今こそ、教育とは何かを考えることが大切だ!
デジタル教科書時代に、教師は必要か!? 学校は必要か!?
正解と間違いを教えることが学校教育ではない!
本書の出版は、2015年の教科書のデジタル化計画が議論されないまま、独り歩きしていることに危惧を抱いたことから始まっています。書籍のデジタル化を問題にしているのではなく、小学校の教科書をデジタル化するということに異議を唱えているのです。本書をお読みになった方々の間で、すでに賛否を問う議論が湧き起こってきております。本書出版の意義は、「教科書デジタル化」について問題提起させていただき、議論の端緒を開くことでした。
驚くべきことに、発売前から多くの読者の方々からご意見をいただくという予想を上回る反響を目の当たりにし、いかに多くの方々がこの問題に関心をお持ちかということを改めて認識したしだいです。もっと多くの人々にこのことを議論していただきたいという思いはさらに強くなりました。すでにデジタル環境に適応され、デジタルを利用されている方々にも、ぜひともこの問題の議論に参加していただきたく、本書を紙だけではなく、あえてデジタル化いたしました。また、私どもは書籍の再販価格維持制度にのっとって、紙とデジタルを同価格にさせていただきました。デジタル化によってもたらされる功罪、さらには「教育とは何かを」までを、紙とデジタルの両方の出版によって、より多くの方に考えていただくことができればと願っております。
【内容】
第1章 教育の現場からの警告、デジタル教育時代の危機 ・・・・・・25
第2章 学校とは何なのか! 教育とは何なのか! ・・・・・・51
第3章 迷走した戦後の教育改革 ——「詰め込み」から「ゆとり」へ・・・・・・83
第4章 見直される教育改革——21世紀型新時代の教育へ ・・・・・・137
最終章 先進的なデジタル教科書が日本を滅ぼすその理由 ・・・・・・189
【著者プロフィール】
田原総一朗(たはらそういちろう)
評論家・ジャーナリスト
1934年滋賀県彦根市生まれ、早稲田大学文学部卒業。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。テレビ朝日系で87年より「朝まで生テレビ」(毎月最終金曜PM25:20〜28:25)、89年より2010年3月まで「サンデープロジェクト」に出演。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞した。2010年4月よりBS朝日にて「激論!クロスファイア」(毎週土曜AM10:00〜10:55)開始。
02年4月より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講、塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。